ドラクエ課金ガチャ炎上！10万円使ってもレアが出ないガチャの違法性検証！

数あるソシャゲーの中でも、
ドラクエの名がついた人気スマホゲーム
「ドラゴンクエスト モンスターズ スーパーライト (DQMSL)」

そんなゲームで何やら炎上が起こっているらしい。

ネットで飛び交う苦情の中には

• 60回回したけど当たりが出ない！
• 10万円突っ込んだのにレアが出ない！

といったものがあるようだ。

課金ガチャ-過去のトラブル

さて、ゲームをする人なら聞いたことがあるかもしれない。

そう・・・ちょうど2年ほど前に「コンプガチャ」と呼ばれるものが横行し、それに漬け込んで荒稼ぎしていた企業が沢山ありましたが、結果的にトラブルが相次ぎ、規制がかかったという背景があります。

コンプガチャ問題

コンプガチャというのは、「コンプリート＋ガチャ」の造語である。

そのまんまだが、ガチャの中に複数種類の当たりが含まれており、それらを全てコンプリートすることによってコンプリート記念の激レアアイテムを差し上げますよ！といったガチャだ。

コンプガチャの例

例えば、次の問題って分かりますか？

• ガチャ1回当たりの価格：100円
• 当たりの確率：20%
• 当たりの種類：3種類

さて問題です。

・・・

ここで次のように考えた人は
まんまと騙されている事になります。

どこがおかしいのか分からない人でも
なんだかモヤモヤっとはしませんか？

そうです、この場合は、同じ当たりを複数回引く場合については考慮されていないですね。要するに、「1500円で全部そろう人は稀である」ということです。

では実際にはどれくらいの確率になるのか…。
これってちょっとした数学の問題ですよね。

すぐに分かりますか？

答えはあえて書きませんが…仮に「当たり３種類の各当たり確率が一律だった場合は、各々の当たり確率は約7%」です。

当たりを1個引いた段階で、次に引きたいのは当たり（まだ引いていない当たり）を引ける確率は約14%になりますよね。

更に、引いてない当たりを引けた場合は、まだ引いていない当たりが引ける確率は約7%になります。

要は、全部の当たりを20%で引けると考えてはいけないということになります。

年齢の問題

そして酷なのは、このコンプガチャは誰でも引けたということです。
子どもに上記のような計算ができるとは僕には思えませんね。

それだけではなく、子どもが勝手に親のクレジットカードを使ってまで課金してしまう問題などが一時期社会問題になりました。要は、そのあたりの年齢承認に関する管理も杜撰だったということですね。

ドラクエ課金ガチャの違法性は？

結論から先に言うと、違法性はないでしょうね。
そもそも法整備が整ってないという問題もあるんですけどね。
どちらかと言えば自主規制的な意味合いが強いです。

ちょうどコンプガチャが問題になった際、
日本オンラインゲーム協会（JOGA）という機関が
新たに課金ガチャに関するガイドラインを作成しました。

そこから今回の件を考察してみると…

JOGAのガイドラインから考える

こちらがガイドラインです。（PDF:ガイドライン）

まず、このガイドライン的な運営をスクエニが行った場合、
ガチャの当たり推定額が50,000円以下になるように作られている事になります。

今回は10万円ぶっこんでも出なかった人がいるみたいですね。
ガチャ１回の値段が500円なので、ガイドラインMAX額の当たり確率とすれば、
当たり確率が「1%」に設定されてると推測できます。

では…当たり確率が1%だったとして、
本当に10万円（200回）施行しても当たらないことがあるのでしょうか？

そんなことありえない！

そう思う人もいるかもしれませんが、
実はかなりの確率で200回回しても当たらない人がでるのです。

計算式は次の通り

確率1/nの時、m回やった場合、最低1回以上は当たる確率
1-(n-1/n)^m

当たり確率1%（1/100）の時、100回やった場合、最低1回以上は当たる確率
当たる人：63.397% 
当たらない人：36.603%

当たり確率1%（1/100）の時、200回やった場合、最低1回以上は当たる確率
当たる人：86.602%
当たらない人：13.398%

要するに…
100人が10万円ぶっこんだとしても、
約13人は当たりを引くことができない！
わけです。

スクエニはそもそも加盟していない

そして極めつけはこれ！

スクエニはこういったガチャに対して
自主規制しようというJOGAに加入していないのです。

これがオチです。
要はDQMSLを運営する側のモラルに全て依存しているわけです。

まとめ

ちなみに、今回はスクエニだからこそ炎上しています。
（実際は、オンラインゲーム業界ってなればこんなのはよくあります。）

「よくある」で済ませちゃ駄目な問題だと個人的には思っていますが、
今までコンシューマ向けのゲーム業界で築いてきたユーザーを
正面からぶん殴った形になったために炎上したわけです。

スクエニさん。
企業の価値観が問われてるんじゃないですか？