出家の清水富美加が早くも出した千眼美子名での暴露本が発売当日にベストセラー？

清水富美加が「幸福の科学に出家して神様のために生きます」こう宣言して芸能界引退を発表したのが2月12日。

それから10日も経たない17日に法名の『千眼美子』名義で「全部、言っちゃうね～本名・清水富美加　本日出家しまする」がこれまたいきなり発売され、Amazonでベストセラー1位になっております。仕事はやっ！さすがは幸福の科学出版や。

しかし、違和感がありまくりです。このやり方って一体…

【いきなりベストセラー】

全部、言っちゃうね。 ~本名・清水富美加、今日、出家しまする。~

清水富美加が「千眼美子」名で発信しているツイッターで「本を出します」とつぶやいた途端にAmazonが沸騰中です。いきなりベストセラー？レビュー書いてる人はもう読んだんかいっ（笑）法名で書いてるのにタレント本部門でベストセラーなのは本意じゃないかも知れんけど。

本屋に並んだかどうかも定かじゃない段階で早くも中古価格が新品価格を上回っていて、一体いくらが定価なのかも分からん。

これがこの本の内容のようですが、早い話が所属していた芸能事務所レプロに対する暴露めいた内容も含まれるのかなと思われます。

出版元の幸福の科学出版は仕事が早いことに関しては常軌を逸していると言ってもいいほどです。

大ヒットドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』の放送が終わってひと月少々で「俳優・星野源 守護霊メッセージ　君は、35歳童貞男を演じられるか。」を刊行していてすげぇと思いましたが、清水富美加（千眼美子）の本が引退＆出家宣言以降に書かれたものだとしたら一体どんな本の作り方をしてるんでしょうか。

【増幅する違和感】

清水富美加の突然の引退は、両親も自分ももともと幸福の科学の信者だったという伏線つきですが、求められる仕事と素の自分との折り合いが付かずに心病んでいく中で幸福の科学の教義に救いを見出した、という形になっています。

まあ、引退宣言直前に幸福の科学の大川総裁による清水富美加の守護霊へのインタビュー本「女優・清水富美加の可能性」で資質を絶賛されてますから、ぺふぺふ病で感情の起伏がなくなって自分を見失っている清水富美加にとっては　これぞ私の生きる道！となるのも無理はなかろうと思います。

女優よりも宗教者として生きたいというならそれもよかろう。

ただ、いやいやだったとは言え、残りの仕事を全部投げ散らかした理由を心身が弱りきっていてドクターストップがかかっているからとしたのに、なんで一連の騒動を冷静に見つめなおして自分の言葉で答えられるのか。

出家者として活動するためには赤ん坊のような清い心を修行によって獲得しなくちゃならんはずなのに、「療養中で」修行も始めていない今、なぜ「千眼美子」の名前で本が出せるのか。

傍観していると、清水富美加は自分がどういう立場に置かれようとしているのか分かってるのかなと思えてきます。

【駆け込み寺と利用する大人？】

信仰の最初の一歩は自分を肯定して安心させてくれる何かを求めてのことが多いと思います。

私は信仰について特に偏見がありません。クリスチャンの友人もお寺の坊さんの友人もエホバの証人の友人もいます。何を信仰しようが本人がそれで心豊になるなら別にいいじゃんと思っています。

ですから、清水富美加がもともと幸福の科学の信者で、これから選ばれし出家者として世界を救済するために活動しますというなら頑張ってくれよと思います。

ただ、清水富美加の出家騒動には、宗教的な教義云々以前の駆け引きや計算が感じられます。

清水富美加の父親が大きな負債を抱え、それを幸福の科学教団が肩代わりしたのではないかという報道があります。この負債話が本当なら、教団は回収のための策を講じるだろうなと思います。

今回出家を決意したことが父親の負債のためなのかどうかは分かりません。純粋に神様のために生きようと思ったのかも知れない。

幸福の科学は以前から猛烈な勢いで本を出版することで知られます。次に出るのは芸能事務所レプロの社長の守護霊インタビュー本だとか。これもきっと売れるんだろう。本が売れて印税が入るのは別に悪いことではないのですが、ゴシップ的な好奇心で本が売れることと、教義に掲げる世界の救済がどうリンクするのか、おばちゃんの薄い脳みそでは理解ができんのです。

「千眼美子」が今後どんな活動をしていくのか、出家してみたものの、これも私がしたかったことじゃなかった（涙）なんてことにならなきゃいいんですけど。